TOEICのスコアの有無で年収が約100万円変わることもあります。
経済のグローバル化が進んだ昨今、英語のスキルは多くの企業で必要とされています。
最近は小学校での授業にも取り入れられるくらいに英語が重要視されています。
社会に出るとその英語力を計る物差しとしてTOEICが広く浸透しており、求人募集の際の採用条件としてスコアの目安が提示されたり、企業内における昇進の条件として一定のスコアが求められることもあります。
新入社員に期待されるスコア
「英語活用実態調査【企業・団体/ビジネスパーソン】2019」によると、企業が新入社員に期待するTOEIC L&Rスコアの平均は535点となっています。
しかし実際の新入社員のスコアを業種別にみると、人気業界の平均はそれよりたかく、特に「鉱業」「石油」「商社」「マスメディア」「公共団体」の社員は、入社時に600点を超えるスコアを持っているようです。つまり、ライバルもそれに近いスコアである可能性が高いということ。人気業界で英語力をアピールしていくなら、600点以上のスコアを手に入れる必要があります。
では実際に新入社員が持っているTOEICスコアはどうでしょうか。ここで2019年度 新入社員TOEIC L&R の最新データを見てみましょう。

データを見ると、実際に新入社員が持っている平均スコアは488点で企業が期待する平均スコアの535点よりも約50点低く、人気業界においては期待される平均スコアの600点よりも100点以上も低いという結果になっています。
転職時に求められるスコア
転職時に求められるスコアはもちろん企業によってばらつきがありますが、海外営業や海外の取引先との業務が多い場合は高い英語力を求められます。
以下は2020年10月14日時点でのリクルート掲載の求人とモデル年収です。

上記はあくまでもモデル年収の為、当然ながらTOEICのスコアが要件を満たしているからと言って転職時にこの年収が保証されているわけではありません。またTOEICのスコアが低くても年収が高いケースがあるのは転職の場合は実務経験も重要視されるからでしょう。
TOEICスコアの有無と平均年収
大手転職サイト「DODA」が行ったTOEICスコアの有無と平均年収の調査結果です。

この調査ではTOEICのスコアの有無で平均年収が約100万円違うという結果になっています。
令和元年の平均給与
国税庁が行った民間給与実態統計調査の結果です。

この調査では46.7歳での平均年収が436万円という結果になっています。
46~47歳といえば、経験も積んで人脈もあり、会社の中でそれなりの役職についている方も多いとのではないでしょうか。
そのような世代と比較してもTOEICスコア所持者の年収のほうが100万円近く高くなっています。
まとめ
今回はTOEICのスコアと就職や転職の関係や、TOEICスコアと年収の関係をご紹介しました。上記のデータに共通していることは、英語力がある人ほど就職や転職の幅が広がり年収も高くなる傾向にあるという事実です。
英語学習へ投資することで、今あなたが持っているスキルとの相乗効果も期待できます。英語をビジネスで活かして年収アップしたいという方はぜひTOEICを活用しながら実践的なスキルを磨きましょう。
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