はじめに
TOEICは今や約40%の企業で係長や課長などへ昇進する際に必要とされている試験です。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 https://www.iibc-global.org/toeic/corpo/case/com/elevation.html
仕事における英語力の必要性が高まっていくなか、学生においてもTOEICでハイスコアを獲得することは、就職活動に有利に働きます。
この記事では、ハイスコアとしてアピールできるTOEIC730点を最速で目指すための方法を、TOEIC400から1年間でTOEIC930を取得した私が実体験を元に紹介します。
この記事では以下の4点を解説します。
- TOEIC730点のレベル感
- 最短でTOEIC730点を取るのに必要なこと
- 適切なサービスの使い方
- 独学をするなら
TOEIC730点のレベル感

他のテストに換算すると
文部科学省が発表している資料によると、TOEIC730点は英検準1級に相当するとのことです。
参考:文部科学省 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/117/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/05/24/1368985_15_1.pdf
またCEFRというヨーロッパ言語圏で使われる、語学レベルの指標を示す国際標準規格ではB1に該当します。
これがどの程度の英語力を示しているかというと
- 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。
- その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。
- 身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
参考:ブリティッシュ・カウンシル https://www.britishcouncil.jp/programmes/english-education/updates/4skills/about/cefr
上記程度の英語力となり、仕事や旅行などに英語を使えるレベルととらえることができます。
必要な学習時間
TOEIC730点を取るのはどのくらい難しいのでしょうか。
ある調査によると、TOEIC500点の人がTOEIC730点を取るために必要な学習時間は約550時間。
TOEIC600点の人であれば約300時間の学習時間が必要とのことです。
ただしこれは概算のため、本人の母国語運用能力や学習内容で変わるともされています。
参考:プロリンガ http://www.prolingua.co.jp/toeic_j.html
必要な正答率
TOEIC730点達成にはどのくらいの正答率が必要でしょうか。
公式TOEIC Listening & Reading問題集7を確認してみると、730点を取得するにはリスニング・リーディングともに7割程度正答することが必要となっています。
つまり3割は落としても問題ないため、試験の仕組みを知り効率よく学習することで短期間で730点を達成することが可能です。
最速TOEIC730点到達への3つのポイント

公式問題集を解く
なぜ最速で730点を目指すために、最初に公式問題集を解く必要があるのか?
それは、まず初めにしなければいけない一番大切なことは「自分の現在の実力を把握すること」だからです。
彼を知り己を知れば百戦殆からず
敵の実力や現状をしっかりと把握し、自分自身のことをよくわきまえて戦えば、なんど戦っても、勝つことができるものです。なにか問題を解決するときも、その内容を吟味し、自分の力量を認識したうえで対処すれば、うまくいくものです。
出典:故事百選 https://www.iec.co.jp/kojijyukugo/vo87.htm
まず自分の実力を知ることで、具体的な学習プランが立てやすくなり、結果的に最速で730点を取ることができるようになります。
自分の実力を計るには、公式問題集を一通り説くのが一番手っ取り早いです。
公式問題集を解くときのポイントは以下の3つ。
- 集中できる環境で行う
- 試験と同じ時間で解く
- イヤホンは使わない
公式問題集を解くときに、時間を長くとったり、複数日に分けて解いたり、イヤホンをしてリスニングを聞いたりすると、試験会場とはかけ離れた条件で試験を受けていることになってしまいます。
同じような条件を作らなければ自分の実力を正しく計ることができません。
TOEICは年々問題の難易度が難化している傾向にありますので、問題集は最新のものから解くようにしてください。
苦手なところを集中的に学習する
TOEIC730点は正答率7割程度で達成できます。つまり、もうすでに7割程度の正答率のところを重点的に学習しても費用対効果が高くありません。
7割の正答率を9割に上げるためには、5割の正答率を7割に上げるよりも36%も余計に時間がかかります。
同じ2割の正答率を上げるなら、スコアの低いセクションを選んだほうが費用対効果が高いのです。
TOEIC試験で必要なスキルは以下の5つ。
- 問題形式への慣れ
- リスニング力
- 語彙力
- 文法力
- 速読力
TOEICの特徴は、一つのパートの中に語彙力や文法力を計る問題がちりばめられている点にあります。
過去問を解いて正答率を出しても、自分の苦手分野がわからないときは専門のサービスを利用して確認したほうが近道です。
今はTOEICに関するサービスも多くあるため、価格競争が起きて安くて質のよいサービスが出てきています。以前のような「オンラインサービス=高い」という価値観は崩れてきています。
例えば受験参考書や検定教科書を出版する株式会社桐原書店が開発した講座KIRIHARA Online Academyは3冊のテキスト計5500円分とオンラインでの学習カリキュラムを合わせて3万3000円で受講することができます。※ 2023年2月28日までのキャンペーン価格
【2か月でスコアアップ】KIRIHARA Online Academyの特徴は以下の4つ。
- 自分に今どんな学習が必要か確認することができる
- 学習の進捗を管理してもらえる
- 不明な点は日本人講師に聞ける
- 自宅で学習が完結する
自分に2か月間がんばる意欲があれば、学習プログラムの提供からサポートまでのTOEICスコアアップにかかわるほぼ全ての工程をサポートしてもらえます。
ただし、本当に自分に合ったサービスかどうかを確認するのが大切です。どんなに良いとされているサービスでも合う人と合わない人がいるからです。
無料体験レッスンを実施しているので、申し込む前にまずは無料体験レッスンから試してみることをおすすめします。
適切なサポートを受ける
ゆっくりTOEIC730点を取ることは諦めなければ多くの方ができると思います。
しかし、最速でTOEIC730点獲得を目指すためには、登山をするときにガイドが必要なように、TOEIC学習においても適切なサポートを受ける必要があります。
自分の学習の仕方が正しいのかもわからずに最速で目標を達成できるはずがありません。
私自身、TOEIC400点から930点にスコアアップしていく過程で多くの無駄を経験しました。時間をかけたくないのならば、お金で時間を買うのは理にかなっています。
適切なサポートを受けるためには以下のポイントに注意しましょう。
- 実際にTOEICで高得点を取っているか
- 講師としての実績があるか
- 自分に合わせて教えてくれるか
最速でスコアアップを目指すにおいて、上記のいずれかが欠けてもよくありません。
なぜここまで、サービスの選定に慎重さが必要なのでしょうか。
理由は準備で結果が左右されるからです。
木を切り倒すのに6時間もらえるなら、私は最初の4時間を斧を研ぐことに費やしたい。
– エイブラハム・リンカーン ‐
出典:goo辞書 https://www.goo.ne.jp/
自分に合わないサービスを選んでしまうと、思うようにスコアが伸びない結果になってしまいます。
無料体験レッスンなどを活用して自分に合ったサービスを見つけるようにしましょう。
どうしても独学するならこの3冊
最速で目標を達成するためにはあまりおすすめできませんが、専門家のサポートなどは受けずにどうしても独学で学習しなければならない、または独学で学習せざるを得ないという方には以下の参考書がおすすめです。
私はTOEICの参考書を何冊も使いましたが、これらの参考書が一番スコアアップにつながりました。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9
公式TOEIC Listening & Reading 問題集はTOEIC対策で押さえておくべき基本中の基本です。
公式問題集を使うことで得られるメリットは次の3つ。
- テストの構成がわかる
- 自分の苦手なパートがわかる
- 一通り学習できる
「木を見て森を見ず」という諺がありますが、公式問題集はまさに森(試験の全貌)を把握するのに最適です。
試験で頻出する単語や文法が全て網羅されているわけではないので、ハイスコアを獲得するための試験対策としては万全ではありませんが、最新のテキストは絶対に必要です。
TOEICテストを受けるなら一番最初に買いましょう。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 は文法苦手を克服するのに最適な参考書です。
圧倒的な問題量をこなすことで、TOEIC特有の出題傾向になれることができます。私はTOEICの中で文法が一番苦手でしたが、この本を使ったことで大幅にスコアを伸ばすことができました。
この本のポイントは以下の3つ。
- 圧倒的な質と量(一冊終わるころには見える景色が変わってる)
- 論理的でわかりやすい(正解への道筋を、1つひとつていねいに解説)
- 使いやすい(解答後すぐに正答・解説をチェックできるので、サクサク問題をこなせる)
私を含め、TOEICで文法が苦手なためにスコアが伸び悩む方は多いです。
文法に特化した本書籍で学習することで、文法問題の苦手を克服できます。
TOEIC(R) L&Rテスト 英単語出るとこだけ!
TOEIC(R) L&Rテスト 英単語出るとこだけ![音声DL付/学習アプリ対応]はエビングハウスの忘却曲線を意識した構成になっており、効率よく単語を覚えることができます。
この本のポイントは以下の3つ。
- TOEICに出る単語だけを厳選(得点率を左右する重要語630語+基本単語280語)
- 自然に単語が身につく構成 (1つの見出し語が、別の例文や練習問題に繰り返し登場するようになっている)
- 無料スマホアプリと完全連動 (音声が聞けるだけでなく、4択問題やディクテーションが利用できる)
私はこの本のアプリを活用し、電車通勤の行き帰りの隙間時間で単語学習とリスニング力を鍛えました。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は最速でTOEIC730点を取るために以下の点について解説しました。
- TOEIC730点のレベル感
- 最短でTOEIC730点を取るのに必要なこと
- 適切なサービスの使い方
- 独学をするなら
就職や転職、昇進に役に立つTOEIC。
効率よく学習して、自身のキャリアアップに役立てましょう。
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